一歩前進
理事長 申橋弘之
4月、イクトスマイムは創立20周年を迎えました。開設をした2003(平成15)年は、福祉の概念が措置から契約へと大きく変化した年でもありました。混乱、激動、迷走の10年を何とかくぐり抜け「ナンバー2」としての施設運営がやっと軌道に乗ってきたところです。これから続く未来も希望を持って歩んでまいりたいと願います。
最近多い虐待問題。他人事ではなく、自分のこととして施設全職員がより一層注意を怠らないようにしていかなければなりません。また、利用者の皆さんの高齢化が進み課題が山積しています。一人ひとりに合った支援方法を心掛けたいと思っています。
施設設備も永い年月で不具合が出始め、大小の修復工事が必要となり、そのための予算含め方策を検討していかなければなりません。利用者の皆さんが気持ち良い生活を送っていただくために今、大規模な空調設備の更新工事を行ってきましたが、ようやく完成しました。
さらに、働き易い環境整備のために労働条件見直しを進め、新年度から改定された就業規則の下で仕事に携わっていただいています。これから就職を希望される方たちにも納得いただけるようなものにしました。
イクトスマイムの活動ですが、ここ3年、コロナ禍で社会活動も制限されていましたが、ようやく元に戻りつつあります。まだ注意が必要ですが、許される範囲で少しでも人のつながり、交流の場を作り、輪を広げていきたいと思います。人の気持ち、思いやりのこころは対面で会って感じられるものです。今年は一歩前進の年となるよう切に願っています。